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JFCAの近況(1月)

新年、明けましておめでとうございます。
皆様、新しい年、2018年の抱負は如何でしたでしょうか? 今年は、「Innovation?・・・think Ceramics !」で攻めます。日本語では、「技術革新、セラミックス・ソリューションを忘れていませんか?」と。

(今年も元気なセラミックス)
セラミックス業界は、現在、新工場、新棟や生産能力増強と建設ラッシュで、2020年からの次世代通信5Gも後押し。スマホ向けで各社激突という刺激的な記事もありますが、小型化、省電力化は社会の要請です。
最近の市場調査レポート(Global Industry Analysis)は、今日の最も魅力的な材料(present day’s most alluring materials)として、セラミックスと組み合わせる独自のソリューションが成長の原動力と謳う。そして、2017年の世界市場を610億ドル(6.7兆円)、2024年を933億ドル(10.2兆円)、この間の成長率を6.3%と予測。日本は電子デバイス、米国はセラミックス複合材(CMC)、欧州はEuro6C(排ガス規制)で活気ずくと。アジアでは中国、韓国、台湾が躍進、特にインドと中国の高い個人消費は大きなドライバー。

(市場はAからZまで)
昨年末に世界初のオールセラミック全固体電池が発売され、水面下での研究開発競争が加速。材料技術の進歩が電子セラミックスを後押しし、ウェアラブル機器も有望な市場。次のターゲットはエネルギー、医療は言われるが、機能材料、構造材料、コーティング、原材料でのセラミクスソリューションに終わりはありません。石油天然ガス・金属鉱物資源機構は、秋田県八橋油田でセラミックス特殊膜が排水を洗浄、多孔質セラミック膜からの微細なマイクロナノバブルが、食品・化学企業の研究開発を加速、米国の友人はCMCはゲームチェンジと言い、今年、GE社はアラバマ州ハンツビルからCMC量産化をスタート、そして医療用インプラントも女性が身につけるアクセサリーもセラミックスで出来る。今年もセラミックスソリューションの醍醐味を味わってもらいましょう。

(テクノフェスタと新春懇親会)
 今月22日(月)は、JFCAの大きな行事、メルパルク東京(港区)でテクノフェスタと新春懇親会を開催します。昨年関心の500件のテーマから厳選した15テーマについてのオーラルとポスターは迫力。続いて行われる新春懇親会にも、是非、御参加下さい。

(今年の大きな行事)
今年も工場見学会、イブニングセミナー、イノベーションセミナー、合宿セミナー等、最近の話題をテーマに企画していきます。新企画では、1月はCMCコンソーシアムが発足し、新年度に向けて会員募集を開始(担当部長:山口、真下)、2月はコーティングアライアンスによる国際コーティングシンポジウムの開催(担当部長:岡村)、4月は三大展示会のCERAMITEC展示会(ミュンヘン)に併せて、Fraunhofers・IKTC(セラミック技術システム研究所)やドイツのセラミックス企業訪問のツアーの開催(担当部長:兼国)、9月は東京工業大学でセラミックス講座(出前授業)の開講(担当部長:山口、真下)等が予定されます。
ビジネスのグローバリゼーション化とデジタル化の波は避けて通れませんが、世界が静止することもありません。日本がまだ強いセラミックス、世界のセラミックスファミリーと一緒に舵を取り、帆を進めていきましょう。主役は皆様、JFCAは90社の会員を支援していきます。

本然も宜しくお願い致します。





一般社団法人日本ファインセラミックス協会:ページの先頭へ戻る