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JFCAの近況(9月)2025


先月5日、JFCA見学会にて理研様(埼玉県和光市)を訪問する機会があり、同研究所の量子コンピュータ研究センターを見学いたしました。その際、強く印象に残った言葉がありましたので紹介します。一時期理研の研究者でもあったノーベル物理学賞受賞の朝永振一郎博士曰く、

「ふしぎだと思うこと、これが科学の「芽」です。

 よく観察してたしかめ、そして考えること、これが科学の「茎」です。

 そうして最後になぞがとける、これが科学の「花」です。」


文章も巧かったと言われている同博士による美しい詩的表現であり、現代の産業界、我々の日常にもよく当てはまる含蓄の深いものと感動しました。さらに、これのあとに、関連会社である(株)理研イノベーションの本田雄士様よりこの続きがあるとして、

「そして、この花から「果実」を実らせる(=社会実装、商業化)お手伝いをするのが、我々理研イノベーションです。」も素晴らしいものでありました。


さらにもう1つ、私自身の中でずっと疑問(モヤモヤ)であった、「『量子の状態がたくさんの数値を取りうる(0か1以外にも)ことが、どのように計算速度を高めるのかの説明』を目にしたことがないのですが、ありませんか?」に対して、「確かにそれはあまりないかも。やっている我々も実際のところわかっていない所も多い」という回答を頂いたことで、モヤモヤはモヤモヤのままだという事がはっきりし、そこについてはスッキリしました。


今月は、2日にFCセミナー(東京科学大学村上陽一教授;CO2分離回収技術について)、4日にCMCコンソーシアム見学会(IHI瑞穂工場)、10-12日ISO/TC206総会(中国)、11日ADCAL(先進コーティング研究会)第1回研究会、12日デジタルラボ研究会、16日JFCA運営委員会、24-25日に2daysセミナー(今回は産総研中部センター様と共催)、29日第1回3D積層造形研究会等と予定されています。その他詳しくは協会ホームページの年間スケジュールをご覧いただくとともに、おもなトピックを以下に示します。


(9月24~25日、FC塾(2 Daysセミナー))

前回も記載のとおり、9月24日(水)~25日(木)、産総研中部センター様とJFCAとの共催で開催します。開催場所は、産総研中部センターをはじめとして名古屋にて実施します。


(2025年度JFCA協会賞及び森村豊明会奨励賞の募集)

現在、JFCA産業振興賞、技術振興賞、功労賞等の表彰及び森村豊明会奨励賞の募集をしています。両者とも締め切りは9月19日(金)で多数の応募をお待ちしています。


(三人寄らねば知恵は出ない)

前任の矢野さんと同様に「三人寄らねば知恵は出ない」で、JFCAは引き続き皆様へ会員企業間の交流の場を提供していきます。幸いに会員相互の企業間ビジネスが盛んで、また、新規ビジネス関係でJFCAへの問い合わせも増えています。交流を通じて信頼が出来れば、コミュニケーションが取りやすくなり仕事の効率も上がりwin-winが構築。ご不明な点があればいつでもチームJFCAへお問い合わせ下さい。

以上






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