一般社団法人日本ファインセラミックス協会
専務理事 岡野 克弥
先月、先進コーティング研究会での活動の一環で東北大学を訪問する機会があり、その際、同大学のナノテラスを見学いたしました。既に研究などで使ったことがある方もおられると思いますが、簡単にご紹介します。
ナノテラスとは、2024年に建設された大型放射光施設で、一言でいうとX線を使って物質の中のナノメートルの世界を見る「巨大な顕微鏡」です。なお、テラスは、ミクロの世界及び人類の未来を「照らす」ということなので、英語表記でもTerraceではなく、Terasuと表記されています。
ここのコンセプトで感銘を受けたのは、単なる巨大顕微鏡のレンタル施設として運営するのではなく、官民で投資をし、人も、スタートアップも集まり、イノベーションの街として成り立つようにするというコンセプトです。この一画が街として発展していくイメージがあります。セラミックスの分野でも、中の元素の価数変化、薄膜の電子状態、MLCCの誘電体内部、界面、欠陥、微細構造解析など応用分野がたくさんあります。
先月は、当年度の国際標準化委託事業の各委員会が本格化、また、7/14-16には第24回北東アジア標準協力フォーラムが広島国際会議場で開催。昨年中国(西安)で開催された時以上に、中国、韓国から規格の提案が活性化しており、我が国と同じように標準で世界ルールをリードしようという争いが激化しています。
7/29-30には、昨年と同様、こども霞が関見学デーが開催、当業界からは引き続きNGK様、京セラ様に経済産業省での出展に御協力いただき大盛況となりました。30日は赤澤経産大臣も視察に訪れていました。来年の出展に御関心の会員様がいらっしゃったら、おっしゃってください。
今月は、以下のとおり多くの事業が開催されます。詳しくは協会webページの年間スケジュールをご覧いただき、奮ってご参加ください。
3日 第1回FCセミナー「南鳥島海域の海底鉱物資源開発」東京大学大学院 加藤泰浩先生
6日 第1回標準化委員会
21日 JFCA特別セミナー「FCのサーキュラーエコノミーを考える」
26日 FCレポート編集委員会
26日 第1回安全保障コンソーシアム講演
「耐熱極限マテリアルとしてのCMCと将来展望」東京理科大学井上遼先生
9月
4日 TC206幹事国業務委員会・国内委員会
6-11日 International Congress on Ceramics:ICC’11(札幌) 稲盛京セラ賞の創設、第1回表彰式
(2026年度JFCA協会賞及び森村豊明会奨励賞の募集スタート)
6月からJFCA産業振興賞、技術振興賞、功労賞等の表彰及び森村豊明会奨励賞の公募が始まっています。いずれも締め切りは9月18日(金)で多数の応募をお待ちしています。
(9月30日~10月2日 高機能セラミックス展 - CERAMIC JAPAN - @幕張)
今年は、去年よりも若干早めに、幕張メッセにて開催・出展します。セラミックスメーカーの技術部門をはじめ、その他エレクトロニクス、自動車、電池、医療など様々な分野でセラミックス技術・製品を求める専門家が来場します。
以上
