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平成25年度第2回見学会
大阪府立大学 植物工場研究センター

センター外観

7252回見学会が大阪府立大学植物工場研究センター様で実施されました。この見学会は広報委員会交流企画分科会の企画で、18名の参加者がありました。

 大阪府立大学植物工場研究センターは、経済産業省と農林水産省の二つのプロジェクトに採択され、2011年に開設された施設です。施設は「完全人工光型」を大きな特徴としていて、大学内から工学、生命環境科学を中心に42名もの学内研究員で構成される分野横断型研究所として、1)要素技術の開発、2)高付加価値植物の栽培管理技術の実証、3)人材の育成、を大きな柱として活動されています。また、関西地区唯一の研究開発拠点でもあり、90社ものコンソーシアム会員がいらっしゃることから、産業界から注目されている施設でもあります。


取組み説明

 当日は35度を超える猛暑の中、参加者は各々最寄り駅から汗だくになって植物工場研究センターに集合しました。はじめに植物工場研究センターの取組みについて、小倉統括コーディネーターからパワーポイントを使って詳しくご紹介いただきました。


見学2

 つづいて河口様に植物工場研究センターのB棟(葉菜類の栽培管理技術の実証)を案内していただき、250株/日ものフリルレタスを生産(栽培期間は、露地栽培の半分の約40日)している多層型植物生産室を見学しました。植物工場で生産されるフリルレタスは、露地栽培のものに比べてシャキシャキ感があって、とてもおいしいとのお話しでした。フリルレタス以外にアイスプラント、ルッコラ等10種類もの野菜が栽培されていて、収穫された野菜は店舗で販売されるだけでなく、大学内のファストフード店でも使用されているとのことでした。


福祉型工場研究設備

 その後、植物工場研究センターのA棟(要素技術の研究)を案内していただき、企業と共同で取り組まれている高齢者が働ける植物工場に求められる作業環境の検証施設、コスト削減をねらった最適空調システムの研究をする施設を見学しました。

 見学の途中でも活発に質問が出されましたが、最後に用意した質疑時間が足りないほどのたくさんの質問が出され、参加された皆様が高い関心を持って参加して下さったことを実感しました。参加された皆様にとって、今後の企業活動に有意義な見学会になったのであれば、幸いです。

 最後になりますが、小倉統括コーディネーター、河口様のご親切な対応と、植物工場研究センター様の見学までのご尽力、見学会にご参加いただいた皆様のご協力に、心より感謝いたします。また、これからもタイムリーで皆様の関心にそった見学会を企画したいと考えていますので、今後ともよろしくお願いいたします。



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