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年頭所感

 新年明けましておめでとうございます.

 昨年6月に,科学技術イノベーション立国をめざして,その基本方針となる「科学技術イノベーション総合戦略」がまとめられ,発表されました.この中で創設された戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)で立てられた課題には,ファインセラミックス技術の利用が期待されるテーマがいくつもあります.今後期待される分野について確実に成果を出していくためには,新たな機能を持つ材料開発にとどまらず,製造プロセス革新や量産化技術の開発が必要であり,当協会では産学官からの活力とアイデアを引き出す役割を担うべく努力してまいります.

 また日本のファインセラミックス産業は,現在,グローバル市場の4割の生産額で世界トップの座を確保しており,2020年のグローバル市場が8兆円(754億米ドル)に拡大すると予測されていることから,成長が期待される産業分野でもあります.

 当協会は,グローバル市場を睨んで業界発展のために,①世界ルールをリードする,②市場をリードする,③材料をリードする,という3本の矢で「頼りになる工業会」を目指して事業を展開し会員企業を支援しております.また,グローバル市場を睨んだファインセラミックス産業のコミュニティとして,川上産業から川下産業まで業界の枠を超えた広範囲な企業群が加入するアリーナ型の工業会を目指します.そして,これらの活動を通じて幅広い異業種交流から新しいビジネスチャンスを生むと確信しています.

 本年も,会員各社の皆様のご協力の下,協会活動の活性化,効率的かつ合理的で,安定した運営に努めるとともに,ファインセラミックス産業の拡大と振興に取り組んでまいります.皆様からの尚一層のご支援をお願い申し上げます.

一般社団法人日本ファインセラミックス協会
会長 木瀬 照雄

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