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日米アンケート調査の結果

ファインセラミックスのRoadmap2050の作成に当たり、5月に日米欧アンケート調査を実施し、その結果は7月のイノベーションセミナーで報告したが、その調査結果を紙面でお知らせします。アンケート調査は、JFCA及び米国・USACA会員に対して実施し、正会員の6割以上から回答があり、日本は企業が大半で、米国は企業6割、大学研究機関が4割である。
(社会のトレンド)
社会に影響を与えるトレンドでは、日本は①人口問題・高齢化、②環境問題、③食料・水問題、④エネルギー問題と高く、米国は①戦争やテロの脅威、②エネルギー問題で、気候変動、環境問題、食料・水問題が同列で続いた。米国で人口問題・高齢化が低いのは、日本の高齢化率26.34%の長寿国に比べて、米国14.78%と若い国の違いが大きく影響していると推察される。
(応用分野)
応用分野(マーケット)への期待度では、日本は①エネルギー、②モビリティ、米国は①モビリティ、②エネルギーと両国ともダントツで高い結果が出て興味深い。モビリティとは、車・鉄道・船舶・航空・宇宙である。
(キーテクノロジー)
セラミックス発展に必要なキーテクノロジーでは、日本は①機能性材料、②セラミックスコーティング技術、③個体電解質(SOFC、全固体電池等)、④低温焼結技術、⑤パワー半導体、米国は①セラミックス繊維複合材(CMC)、②耐熱材料、③3Dプリンティング、④構造材料、⑤パワー半導体であった。日米でターゲットとする技術の捉え方に違いが出た。

欧州についても同様のアンケート調査を行ったが、回答率が悪く比較できなかった。事前に欧州関係者から回答率が悪いとの予想を聞いていたが、コンサバティブな欧州企業を垣間見た。アンケート調査は、さらに精査しRoadmap2050に反映される。





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