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平成29年度第4回見学会
ホソカワミクロン株式会社

ホソカワミクロン株式会社
3月6日JFCA第4回見学会が、ホソカワミクロン株式会社(大阪府枚方市)で実施されました。この見学会は広報委員会交流企画分科会の企画で、24名の参加者がありました。

ホソカワミクロン株式会社は、様々な物質を砕く粉砕、必要な大きさの粉だけを効率よく取り分ける分級、そして混合、乾燥、造粒、捕集、供給、排出、輸送、計測など「粉体技術」について高い技術力を持った企業として知られています。ファインセラミックスにとっても粉体をコントロールする技術は必要不可欠であり、その技術動向は注目に値するところです。
 
見学会当日は、経営企画課の伊賀様の司会進行により、最初に経営企画部長の東様からご挨拶とともに、ホソカワミクロンの会社及び製品説明、事業内容についてのご紹介をいただきました。続いて、技術説明会として、粉体システム事業本部大阪技術部の菅様より新製品である超微粉砕機FG-CR(S)について、気流の衝突による粉砕とロータ回転式の遠心風力分級を組み合わせることにより、サブミクロンオーダーの超微粉砕が可能であること、耐摩耗・金属コンタミレスによりオールセラミックスに対応可能であること、分級精度を維持したままスケールアップが可能であること、など原料を扱うものなら関心の高い内容のご説明を受けました。続いて粉体工学研究所測定分析センターの高橋様より、測定技術の紹介がありました。粉体特性評価装置パウダテスタ、湿式篩い分けヴィブレット、浸透速度評価ペネトアナライザ、オンライン粒子径分布オプティサイザなど、装置歴史・測定原理・構造・性能・用途別割合・測定事例など幅広く解説いただきました。

テストセンター・測定室の見学は、3グループに分かれて企画管理本部の方々の引率のもと行われました。形態解析・組織構造など粒子設計の基礎となる電子顕微鏡による観察、実際に試験が可能なテストセンターのミキサーや粉体乾燥装置、ドイツとの合弁会社による粉体塗装装置、実際に粉末を投入して説明いただく湿式篩いなどの数々の機器、懸濁液中の粒子の粒子径及び粒子形状のための動的流動粒子画像解析、などについて丁寧にご説明いただきました。それぞれの説明に対して、質問が寄せられ、具体的な解説が行われました。

見学終了後には、全般を通しての質疑応答が行われました。色々な観点の質問があり、参加者の方々の関心が多方面に渡っていることが伺えました。
 
最後に企画管理本部副本部長の花川様から終了のご挨拶をいただきました。
終了のご挨拶が終わった後も、多くの参加者が見学の引率者を囲み、ご質問を寄せる姿が見られました。粉末という共通の技術基盤を持った方々が、関心事について、より深い意見を交換するという姿が印象的な見学会となりました。

最後になりますが、今回の工場見学のご担当の伊賀様、当日ご対応いただいた皆様、見学会にご参加いただいた皆様のご協力に、心より感謝いたします。
これからもタイムリーで皆様の関心にそった見学会を進めてまいります。





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