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5.2026年度の標準化事業


(1)ファインセラミックス標準化プログラムの策定とその推進

 標準化事業の最高執行機関である標準化委員会を中心に、①年次計画の立案と推進、②新規標準化テーマの承認、③標準化原案の作成と承認、④日本提案の規格発行に向けた審議参加、関連国際会議への日本代表団の派遣計画の承認、⑤外国提案の規格案に関する協議・対応、⑥発行済み規格の定期見直し(規格の維持・管理)及び利活用状況の調査、⑦ファインセラミックスに関するISO規格の国内への普及を推進して行きます。


(2)調査研究
  <国際標準化にむけた規格原案作成>

①ISO/TC 206(ファインセラミックス)
 政府戦略分野に係る国際標準開発活動として経産省からの支援を受け、包括的な国際標準化活動を推進します。背景には昨今活発化する中韓での標準化政策があり、その政策が日本産業界の障害とならないよう、TC206幹事国として日本の戦略立案・外国提案規格内容精査の強化を目指します。また、ファインセラミックスに関する規格原案作成団体として下記のテーマについて国際規格原案の作成を行います。

(a) ファインセラミックスの破壊靭性試験方法に関する国際標準化 (実施3年目事業)
積層セラミックコンデンサ(MLCC)等に用いられるファインセラミックスの力学的特性を精度よく評価するための方法の一つとして、微小部破壊靭性の評価方法の国際標準化を目指します。またファインセラミックス材料バルク体の破壊靭性試験方法に関する既存のJIS、ISO規格について、最新の多種多様な材料特性に対応できる様に改正を目指します。

(b)  SiCバルクウエハ品質試験法に関する国際標準化 (実施2年目事業) 
パワー半導体の高性能化に向けて、大口径SiCウエハに対応した高精度・短時間・非破壊でのウエハ品質試験方法に関する国際標準化を目指します。
       
(c) セラミックス積層造形により得られた成形体の特性評価方法に関する国際標準化委員会 (実施2年目事業) 
セラミックス積層造形では間接造形により造形され、先行して普及している樹脂・金属とは異なる製造工程が存在します。バインダーを含む成形体を後処理(熱処理等)した脱脂体における粉末の配置(充填率等)により造形物の品質が決定されるため、後処理前後の変形量についての評価方法を規格化します。

(d) ファインセラミックス薄膜の高精度赤外域透過率評価方法に関する国際標準化 (実施2年目事業)
赤外センサや光学デバイス等に用いられるファインセラミックス薄膜について、材料特性評価の基盤となる赤外域透過率を対象とし、高湿度雰囲気等の環境条件も考慮して、高精度かつ再現性の高い評価方法の国際標準化を目指します。

(e) レーザー周期加熱法によるセラミックス放熱基板の熱物性評価手法に関する国際標準化(2026年度新規事業)
実装前の放熱基板や中間材料を非破壊・非接触で高精度に測定可能な熱物性評価手法の国際標準化を目指します。

(f) 機械的品質係数(Qm)の測定方法に関する国際標準化(2026年度新規事業)
圧電材料の共振周波数における機械的な振動の鋭さを表す機械的品質係数(Qm)について、より汎用性のある共振法に基づく測定方法及び計算方法の国際標準化を目指します。

(g) GaNエピタキシャル層の転位の非破壊検査方法に関する国際標準化(2026年度新規事業)
パワー半導体等に用いられるGaNウエハのエピタキシャル層中の欠陥 (転位) について、非破壊で評価する検査方法および欠陥分類の国際標準化を目指します。

(h) 長繊維強化セラミックス複合材料の試験法標準化に関する調査 (継続実施事業) 
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)からの請負で、長繊維強化セラミックス複合材料の特性試験のうち、「樹脂含浸繊維束引張り試験」及び「面内せん断試験法」に関し、ISO化やJIS化の検討を推進し、戦略的に国際標準化を目指します。

②ISO/TC 150(外科用インプラント)
 医療分野での国際標準は欧米が先行しており、他国提案の精査を継続しながら日本主導の新しい標準開発を目指します。外科用インプラント(ISO/TC 150)のうち、外科用インプラント(全体)、材料(SC1)、人工関節及び人工骨(SC4)、骨形成(SC5)及び再生医療機器(SC7)、積層造形 (JWG1)、生体組成モデル(WG14)、抗菌特性 (WG16) に関する規格原案作成団体として下記のテーマについて国際規格原案の作成を行います。

(a) センサ埋め込み型インプラントによる生体モニタリングに関する国際標準化 (2026年度新規事業)
センサを取り付けた生体インプラントの使用によって、臨床試験以外の環境下で得られる実臨床データの取得、分析によって、QOLを向上する高度な医療の実現が期待される。その有効性の評価のために必要な情報の種類や精度を定量する評価法の国際標準化を目指します。

(b) 積層造形により作製した骨補填材料・生体モデルの特性評価方法の国際標準化及び海外調査 (実施3年目事業)
国立研究開発法人物質・材料研究機構から厚生労働省革新的医療機器等国際標準獲得推進事業の再委託を受け、上記事業の委員会運営と積層造形や生体材料に関する国内・海外の調査を行い、ISO/TC150での国際標準化を目指します。

(3) ISO/TC総会の開催計画
・2026年度総会 
  TC206  韓国釜山
  TC150 英国バーミンガム
・2027年度予定
  TC206 未定
  TC150 日本仙台
2027年度のTC150総会は日本(東北大学)での開催が決まり、JFCAも適正な開催運営に最大限協力して参ります。
以上

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