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平成30年度第3回イブニングセミナー
豊橋技科大 武藤先生

イブセミ武藤先生HP
11月22日JFCA平成30年度第3回イブニングセミナーがJFCA会議室で実施されました。

トレンドの話題について理解や議論を深めていただくために、JFCAではイブニングセミナーを開催しています。今回は、豊橋技術科学大学 総合教育院 教授 武藤先生から「粒子集積化による次世代モノづくりへの挑戦」について、ご講演いただきました。

ファインセラミックスの特性発現や製造プロセスには添加剤が大きな役割を果たします。高度に制御された複合材料では、添加物が均一分散や局所的凝縮など、どのようにマトリックス内に存在するかが重要です。3Dプリンタなどによる積層造形なども、量産性の高い粒子集積化技術が必要となります。

粉末冶金を基本としたモノづくりにおいて原料粉末の設計は極めて重要です。本講演では、粒子集積化(複合化、顆粒化)の手法、3Dプリンタ、AD成膜等の次世代モノづくり技術への展開に関する最近のトピックスについて解説いただきました。

ご講演では、まず複合粉末設計や粉末冶金による材料開発モデルについて触れられたあと、微構造の制御方法についてご説明がありました。具体的事例として、機能性ナノ複合厚膜(AD膜)の開開発について混合粒子よりも複合粒子で行う方が均一な膜が作製可能であり、可視光域で透明な近赤外可光遮蔽AD膜を得られたと解説されました。また、レーザー直接造形用粉末では、顆粒の組成比を制御することが可能であり、また得られた顆粒の表面は滑らかで真球状であり、アルミナとジルコニアにて作製した顆粒について形状を提示いただきました。さらに本顆粒により製造したアルミナ・ジルコニアの9層の傾斜構造材の焼結事例をご紹介いただきました。最後に原料粉末を静電吸着や静電集積によって複合粒子や複合顆粒を形成することにより、3D、2D、コンポジットなどの次世代材料につながるとの想いを語られて終了いたしました。武藤先生の資料やご説明内容は直感的に把握しやすく、また丁寧なご説明により難解な内容も理解をすることができました。

フリーディスカッションに移ると、研究へのアプローチから量産化につながる製造方法までバラエティに富んだ質問が武藤先生に寄せられました。武藤先生は、どの質問にも詳細かつ丁寧にお答えいただきました。研究中のこぼれ話など武藤先生のお人柄がにじみ出る場面も多くみられ、穏やかな雰囲気の中でフリーディスカッションが終了いたしました。ご参加いただいた方々には多くの知識を吸収できた満足のいくフリーディスカッションだったのではないでしょうか。

最後になりますが、武藤先生とご参加いただいた皆様方に感謝を申し上げます。





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