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会長あいさつ

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会長就任にあたって

会長       大島 卓        
日本ガイシ株式会社 代表取締役会長

 

世界情勢は2020年初頭に始まったコロナパンデミックが終息しつつある中で、2022年にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、翌年の2023年にはイスラエルと中東ガザ地区が戦争状態となり、エネルギーや原材料価格が高騰し不安定な経済状況が続いております。また、最近では米国トランプ政権が諸外国との相互関税政策を打ち出し、世界経済に大きな影響を及ぼす可能性があります。いずれにしても、国際情勢はしばらく混沌とした、先が見通しにくい情況が続くものと思われます。

 

こうした状況下、今後の世界はAIの急速な発展により産業構造が大きく変化する可能性があります。AIは膨大なデータを分析し、人間では難しい判断や処理を瞬時に行うことができます。今後、業務の効率化や生産性の向上につながるAIを用いた新たなシステムや自動化技術が開発され、世の中は想定を超えたスピードで進化していくことでしょう。その実現のためには、大量のデータを取り扱うデータセンターの増設や電力インフラの整備が必要で、半導体や通信機器分野も高度化が進み増強されていくと思います。そして、それらの産業を支えるファインセラミックス製品は、益々重要な役割を果たしていくことになると思います。

 

現在、日本のファインセラミックス産業の生産額は世界市場の40%を占め、国内生産額は約4兆円レベルに達してきました。今後、グローバル市場では年率数パーセント成長が続くと予想されており、2030年には5兆円規模になる見込みです。


日本ファインセラミックス協会は、グローバル市場をにらんで、①世界ルールをリードする、②市場をリードする、③材料をリードする、という3本の矢でファインセラミックス産業の基盤の整備と振興を図ってきました。202611月には設立40周年を迎え記念式典も開催する予定です。会員会社の皆さまと共に、経済産業省をはじめ関係省庁、団体のご指導を得て、微力ではございますが最大の努力をしてまいる所存でございます。何卒、よろしくお願い申し上げます。

























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