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2019年度第5回見学会報告
 JFCA・オプトセラミックス研究会合同 SPring-8/SACLA見学会

20200123Spring8/SACLA見学会 集合写真


1月10日JFCAオプトセラミックス研究会の第三回勉強会として、平等会長のもうひとつの研究拠点である大型放射光施設SPring-8/SACLA(播磨科学公園都市)の見学会が開催され、JFCAの一般会員も含めて23名が参加して、両施設とレーザー加速プラットフォームを見学しました。


 大型放射光施設SPring-8はリング周1500m弱、8GeVに加速された電子が曲げられるときに発生する強力な放射光(赤外~可視~X線)を試料にあてて散乱・解析・透過・吸収・蛍光・二次電子などの分析や改質試験が、供用開始の1997年から行われています。

 理化学研究所(理研)と放射光利用研究促進機構(JASRI)が共同で運営にあたっており、建設されているビームラインは62本、毎年数本ずつラインを増設しています。余裕があるのは、面白いテーマが出てきたときに適した輝度・エネルギーのラインを建設するためです。専用(理研・JASRI)、企業(大学)、共用の3種のビームラインがあり、共用ラインで企業・大学からの外部利用に対応しています。年2回利用課題を公募していますので、テーマ申請していただきたいとのことです。


 一方SACLAでは、光源で得られた熱電子をCバンド加速管で加速、アンジュレータの中を通しながら位相を合わせてコヒーレントなX線を得ています。製作には400社が結集し、国内技術の粋を集めたものです。5本あるビームラインは内外のユーザーが利用しており、一部のラインはSPring-8 /SACLA双方のX線を同時に利用できる「相互利用施設」まで延びています。常伝導磁石を用いているため、世界に3つあるX線自由電子レーザーの中では最も安定に運転されています。
 SPpring-8のパルス幅はピコ秒ですがSACLAはヘムト秒。SACLAではX線の当たる原子1個1個からの干渉光がすべて見えるため、平均的な構造を見るSPring-8のように試料が結晶である必要がありません。今回は年末年始の休止期間のため内部に入ることができ、SACLAの心臓部ともいえる壮観なアンジュレータ群を目の当たりにすることができました。

 最後に、革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の予算を用いて、新たな加速原理で自由電子レーザーの劇的な小型化を目指す、レーザー電子加速プラットフォームの試験設備を見学させていただきました。

 見学会の機会を与えていただいた平等先生と丁寧な施設紹介をしていただいた高輝度光科学研究センターの熊谷先生、各施設を御案内いただいたJASRIの鈴木先生に感謝いたします。オプトセラミックス研究会は、来年度も引き続き透明セラミックスの勉強会を続ける予定にしております。






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