早いもので、今年も残すところ一週間となりました。皆様の2020年はどんな年だったでしょうか。コロナに振り回された「子年」でしたが、恒例の今年のJFCA10大ニュースです。
1.JFCA/JFISの統合
国際標準化強化のため、調査研究のJFCAとISO国際対応のJFIS(FC国際標準化推進協議会)を統合。これにより標準調査、国際提案から標準取得まで一気通貫の体制となり、今後の戦略的な取組みを強化。
2.業界団体に先駆けてwebセミナー開催、登録者の最高値は313名
コロナ、コロナで右往左往の年でしたが、中止が続くイブニングセミナー、見学会等に代わり6月から開始したwebセミナーは、マンスリーセミナーとなり、毎回、参加者は100名を超え好評。
3.経済産業省、文部科学省がマテリアル戦略、素材産業の重要性を強調
6月、経済産業省、文部科学省の両省はマテリアル戦略を発表。10月からは来年度スタートの第6次科学技術基本計画に向けて内閣府マテリアル戦略有識者会議が発足。昨年度の高信頼性戦略策定委員会(シス協受託)報告書が大きく寄与し各委員に感謝。
4.ファインセラミックス生産額は、現状を維持
2019年の生産額は、前年の過去最高3.2兆円から3.1兆円(4%減)で3兆円産業を維持。既存市場、環境・エネルギーの新規市場の拡大、金属・プラスチックからの代替市場の拡大と、熱にもコロナにも強いセラミックス産業。
5. ISO/TC 206(セラミックス)の総会、日本主導でWEB開催
10月にベルギーで予定されていたTC 206総会は、コロナ禍でWEB開催に変更となり、国際幹事国を務めるJFCAは大忙し、無事に国際会議は閉幕。来年、2021年はパリ、2022年はブラッセル、2023年は京都で開催予定。
6.新規の国家プロジェクト受託
3件の新規プロジェクトを受託。米国UCLA、英国Birmingham大とのNEDO国際共同研究CMC(1.5億円、3年間)、理研、NIMS等と高出力レーザ開発(17.4憶円、5年間)、次世代の光透過・電磁波透過材料の調査研究(0.1億円)。
7.Roadmap2050の改定
2016年策定のRoadmap2050改訂に向け、9月、会員企業9社の委員からなる編纂委員会(委員長:東工大・鶴見敬章教授)を発足。文献調査、国研・大学・企業ヒアリング、日米欧中アンケート調査を経て2021年12月に公表予定。
8.シミュレーションスクールの開校
12月から会員企業様向けに「マテリアルズインフォマティックスを支えるシミュレーションスクール」を1年間にわたり毎月開校。スクールは文系理系を問わず基礎・応用編からなるシミュレーションを身近に学ぶWEBセミナー。
9、海外イベントはCOVID-19で全てキャンセル
2月の英国Birmingham大学・Prof Jon Binner先生のイブニングセミナーを最後に、欧米調査団(米国NASA、Penn State、欧州展示会等)の海外イベントは全てキャンセル。米国セラミックス学会誌のJFCA寄稿(4頁)が唯一の慰め。
10.高機能セラミックス展の開催
高機能セラミックス展、関西展は延期して10月インテックス大阪で、東京展は12月幕張メッセで開催。コロナ禍であったが各展示は専門性の高い分野だけに、ゆっくり見学できた、十分な説明を受けたとコロナ効果。
会員企業108社の繁栄はJFCA事務局15名の喜びです。引き続き「頼りになるJFCA」を目指します。皆様、良いお年をお迎え下さい。
以 上